WEB予約
電話
LINE予約
Instagram

親知らず

親知らずはいつ抜くべき?歯医者での抜歯の流れと術後のケア方法

親知らずは、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯です。生える位置や向きによっては、痛みや腫れ、むし歯の原因になることもあります。そのため「親知らずは抜いたほうがいいの?」「痛みがないなら放置しても大丈夫?」と悩む方も多いのではないでしょうか。親知らずは必ずしも抜かなければいけないわけではありませんが、放置することで問題が生じるケースも少なくありません。今回は、親知らずを抜くタイミングや、抜歯をしないまま放置するリスク、さらに抜歯の流れや術後のケア方法について解説します。

1. 親知らずはいつ抜くべき?

親知らずを抜くべきかどうかは、その状態や位置、生え方によって異なります。以下のような場合は、抜歯を検討するのが一般的です。

①痛みや腫れがある場合

親知らずが斜めに生えていたり、途中で止まっている「埋伏歯(まいふくし)」の状態では、歯ぐきや周囲の歯に炎症が起こりやすくなります。このようなときは、トラブルを防ぐためにも抜歯を検討することがあります。

②隣の歯に悪影響を及ぼす場合

親知らずが手前の奥歯(第二大臼歯)を圧迫していると、むし歯や歯並びの悪化の原因になることがあります。隣の健康な歯を守るためにも、早期の抜歯が推奨される可能性があります。

③むし歯や歯周病が進行している場合

奥に生える親知らずは、歯ブラシが行き届きにくく、むし歯や歯ぐきのトラブルが起こりやすい歯です。場所によっては治療が難しく、抜歯が必要になることもあります。

④矯正治療を検討している場合

歯列矯正を行う際、親知らずが邪魔になるケースがあります。将来的な歯並びへの悪影響を防ぐため、矯正前に抜歯をすることもあります。

⑤再発する痛みやトラブルがある場合

親知らずが原因で何度も腫れたり、口が開きにくくなるようなトラブルが続く場合は、早めに抜歯をすることで再発を防ぐことが期待できます。

現在痛みがなくても、将来的に問題が起こる可能性がある場合は、歯科医師と相談しながら抜歯の時期を見極めることが大切です。
 
 

2. 親知らずを抜かずに放置するとどうなる?

親知らずを抜かずにそのまま放置してしまうと、さまざまなリスクが考えられます。特に問題が起こりやすいのは、まっすぐに生えていない親知らずや、歯ぐきの中に埋まっている場合です。以下に、親知らずを放置した場合のリスクを解説します。

①むし歯や歯周病の原因になることがある

親知らずは最も奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすい場所です。そのため、むし歯や歯周病が進行しやすく、気づいたときには重症化していることもあります。特に手前の奥歯との間にむし歯ができると、抜歯だけでなく複数の歯の治療が必要になるケースもあります。

②智歯周囲炎を引き起こしやすい

親知らずの周囲に細菌が侵入すると、歯ぐきが腫れたり膿がたまる「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という炎症が起こることがあります。痛みや口の開けづらさ、発熱などを伴い、繰り返し再発することも多いため、早期の対応が望まれます。

③歯並びが悪くなる恐れがある

横向きに生えた親知らずが手前の歯を押すことで、全体の歯並びが乱れることがあります。特に矯正治療後は、親知らずが後戻りの原因になることもあるため注意が必要です。放置していると、せっかく整えた歯並びに悪影響が出る可能性があります。

④嚢胞(のうほう)や腫瘍の原因になることも

埋伏した親知らずの周囲には、まれに嚢胞や腫瘍ができることがあります。症状がないまま進行することもあるため、レントゲン検査で発見されるケースも少なくありません。

⑤痛みが突然発生するリスクがある

普段は問題がなくても、体調が悪くなったときやストレスがたまったときなどに急に痛みが出ることがあります。特に、旅行や出張、試験期間など、避けたいタイミングで急に症状が出ると、仕事や生活のリズムに影響が出ることがあります。

このように、親知らずを放置することで、口腔内だけでなく全身に悪影響を及ぼすリスクもあるため、早めの診断と判断が重要です。
 
 

3. 親知らずの抜歯の流れと術後のケア方法

親知らずの抜歯には不安がつきものですが、実際の流れを理解しておくことで心構えができ、術後のトラブルも回避しやすくなるでしょう。以下に、抜歯当日の流れと、その後のケア方法について解説します。

<抜歯当日>

①診察とレントゲン撮影

まず、歯科医師による診察を受け、親知らずの位置や生え方をレントゲンで確認します。骨や神経との位置関係も判断材料となるため、CT撮影を行うこともあります。この情報をもとに、抜歯の難易度や必要な処置が説明されます。

②麻酔と抜歯処置

抜歯は局所麻酔を使用して行われるのが一般的です。麻酔がしっかり効いてから処置に入るため、通常痛みを感じないことがほとんどです。まっすぐ生えている親知らずなら数分で終了することもありますが、歯ぐきに埋もれていたり横向きに生えている場合は、歯ぐきを切開したり、歯を分割して取り出すケースもあります。

③縫合と止血

歯を抜いたあとは、必要に応じて縫合が行われ、ガーゼを噛んで止血します。出血が止まるまで安静にし、その後の注意点が説明されます。

<抜歯後のケア方法>

①術後のケア(当日〜翌日)

麻酔が切れると痛みが出る可能性があるため、痛み止めを処方されるのが一般的です。また、当日は激しい運動や入浴、飲酒を控えるように指導されます。通常腫れは2〜3日がピークで、ほとんどの場合1週間ほどで治まります。

②術後1週間のケアポイント

傷口が完全にふさがるまでの間は、うがいのしすぎや強い歯磨きは控える必要があります。食事も、柔らかいものを中心にし、刺激物は避けるようにしましょう。腫れや痛みが長引く場合は、感染やドライソケット(血のかさぶたが取れてしまう状態)などの合併症が疑われるため、早めの受診が推奨されます。

③抜糸と最終チェック

抜糸は通常1週間後に行われます。その際、歯ぐきの治り具合を確認し、問題がなければ治療は終了となります。 抜歯後も口腔内の健康を守るために、歯医者で定期検診を受けることが大切です。

術後のケアを丁寧に行うことで、トラブルを防ぎ、回復をスムーズに進めることができるでしょう。
 
 

4. 和歌山県岩出市の歯医者 はたなか歯科クリニックの歯科診療

和歌山県岩出市の歯医者はたなか歯科クリニックは、歯科医療を通じて地域の方々の健康に少しでも貢献し、和歌山県岩出市の皆さんのかかりつけの歯医者になることを目指しています。

【はたなか歯科クリニックの歯科診療】

①歯周病ケアと予防歯科

お口の2大疾患と言われているむし歯と歯周病。
はたなか歯科クリニックでは、歯周病の治療はもちろん、発症・再発を防ぐための予防・クリーニングにも注力しています。
原因となるプラークを減らすため、歯肉炎から歯周炎に悪化する前に歯医者でのプロフェッショナルケアを受けることがおすすめです。

②歯科口腔外科出身の院長による親知らずの抜歯

口腔外科とは、むし歯や歯周病、歯並びの不正など以外で起こる様々なお口回りのトラブルを改善する治療です。
大人になってから生えてきて痛みを伴う親知らずの抜歯治療や、顎関節症の診断・治療、口内炎などのレーザー治療を行うことが出来ます。

③歯医者が指導するホワイトニング

歯の着色・変色が気になる方におすすめのホワイトニング施術。
はたなか歯科クリニックでは、自宅で継続的に行う事が出来る『ホームホワイトニング』をご提案しています。施術前には当院で診察・説明を行います。
 
 

まとめ

親知らずの抜歯は、すべての人に必要なわけではありませんが、放置することでさまざまなトラブルが起こる可能性があります。特に痛みや腫れがある場合、他の歯への悪影響が懸念される場合には、早めの抜歯が推奨されます。抜歯の流れや術後のケアを理解し、正しい対応をすることで、リスクを最小限に抑えることができるでしょう。

和歌山県岩出市の歯医者 はたなか歯科クリニックでは、親知らずの診断から抜歯、アフターケアまで丁寧に対応しています。
和歌山県岩出市で親知らずの抜歯を検討中の方は、はたなか歯科クリニックにご相談ください。

 

監修
はたなか歯科クリニック 院長 畑中 昭彦

経歴
1976年11月 和歌山県和歌山市出身
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 和歌山県立医科大学附属病院 歯科口腔外科 勤務(研修医期間を含む)
2004年4月 日本赤十字社和歌山医療センター 歯科口腔外科 勤務
2006年1月 はたなか歯科クリニック 開院
2023年3月 歯学博士(岩手医科大学医療工学講座)
2024年5月 和歌山県立医科大学歯科口腔外科学講座博士研究員

所属学会・スタディーグループ
日本口腔外科学会(2001年より)
日本口腔インプラント学会(2003年より)
日本抗加齢医学会
日本臨床歯科CADCAM学会
日本歯科理工学会
日本接着歯学会
岩手医科大学医療工学講座研究生

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。