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親知らず

親知らずは何本ある?一度に抜ける本数と抜歯後に注意すべきこと

親知らずは、大人になってから生えてくる歯として知られていますが、「全部で何本あるの?」「一度に何本まで抜けるの?」「抜いた後はどうすればいい?」など、気になることが多いであろう歯でもあります。生える場所や本数には個人差があるうえ、痛みや腫れなどのトラブルが起こることもあるため、抜歯を検討する方も少なくありません。
今回は、親知らずの基本的な本数や抜歯のタイミング、一度に抜ける本数の考え方、抜歯後に気をつけたいポイントなどを解説していきます。

1. 親知らずは全部で何本ある?

親知らずは「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」と呼ばれ、一般的には上下左右の一番奥に生えてくる永久歯です。多くの人はこの親知らずが気づかないうちに生えていたり、あるいは生えてこなかったりします。

①親知らずの本数は最大4本

人によって異なりますが、上顎と下顎の左右に1本ずつ、合計で4本の親知らずが存在します。

②実際には4本そろっていないケースも多い

すべての人に4本生えるわけではありません。1~2本しか生えない人もいれば、まったく生えない人もいます。これは遺伝的な要因や顎の大きさ、歯の成長過程によって異なります。

③生えてこないこともある

もともと親知らずの歯胚(しはい:歯のもと)がない人もおり、これを「先天欠如」(せんてんけつじょ)と呼びます。特に現代では、親知らずが1本もない人も珍しくありません。

④レントゲンで本数の確認が可能

親知らずが生えているかどうか、または歯ぐきの中で埋まっているかどうかは、レントゲン撮影で正確に確認できます。見た目ではわからない埋伏歯(まいふくし)も診断可能です。

⑤生え方には個人差がある

真っすぐに生えるケースもあれば、斜めや横向きに生えることもあります。正しい向きに生えない場合、他の歯に影響を与えることがあり、不快感を伴うケースもあります。

親知らずの本数や状態には個人差がありますが、まずは歯科医院での検査を受けて、自分の状況を把握することが大切です。

 
 

2. 親知らずは一度に何本まで抜けるのか?

親知らずを抜く際、「一度に何本抜けるのか?」と不安を感じる方も多いでしょう。抜歯は体への負担を考慮しながら計画的に行う必要があります。

①基本的には1回に1〜2本が一般的

通常は、左右どちらか一方の上下の親知らず(最大2本)を一度に抜くケースが多くみられます。これは、抜歯後に腫れや痛みが生じた際、両側を同時に抜くと食事や会話に支障が出る可能性があるためです。

②同じ側の上下で抜く理由

片側のみを処置することで、反対側の歯で咀嚼ができるようになり、日常生活への影響を抑えやすくなる場合があります。また、術後の不快感が片側に限定されることで、回復も比較的負担が少なく済む場合があります。

③4本同時に抜歯するケースもある

治療期間を短縮したい場合や、全身麻酔下での処置が可能な医療機関では、4本同時に抜歯することもあります。ただし、この方法は入院が必要となることもあり、術後に腫れや痛みが生じる可能性もあるため、慎重な検討が必要です。

④難易度は生え方や位置によって異なる

横向きや斜めに生えている場合などの生え方や位置によって、外科的処置が必要になることがあります。そのため、複数回に分けて抜歯を行うこともあります。

⑤健康状態によって本数は調整される

高血圧や糖尿病などの持病がある方は、出血や治癒に関するリスクがあるため、抜歯本数やタイミングを医師と相談しながら決定します。

 
 

3.親知らずの抜歯後に注意すべきこと

親知らずを抜いた後は、身体に一定の負担がかかるため、無理をせずに過ごすことが大切です。治癒を妨げないように、日常生活では以下のような点に注意しましょう。

①止血をしっかり行う

抜歯直後は、歯科医院でガーゼを噛んで圧迫止血を行います。帰宅後もしばらくは安静にし、激しいうがいや唾を吐く行為は避けてください。血のかたまり(血餅)が取れてしまうと、治りが遅くなることがあります。

②処方された薬をきちんと飲む

痛み止めや抗生物質が処方された場合は、歯科医師の指示に従って服用しましょう。とくに抗生物質は中途でやめず、処方された分を飲み切ることが望ましいとされています。

③食事は刺激の少ないものを

抜歯当日は、熱い・辛い・固い食べ物は控え、常温で柔らかいもの(おかゆ、うどん、ヨーグルトなど)を選ぶとよいでしょう。刺激を避けることで傷口への負担を減らすことが期待できます。

④飲酒や喫煙は控える

アルコールやタバコは、血流や口腔内の環境に影響を与えることがあり、術後の経過に支障(出血や感染)をきたす可能性もあります。抜歯後の回復を妨げないためにも、数日間は控えるようにしましょう。

⑤口の中を清潔に保つ

強いうがいは避けながらも、翌日以降は傷口に触れないように注意しつつ、やさしく歯磨きを行いましょう。清潔を保つことは感染予防につながります。

⑥異常があればすぐに連絡する

腫れや痛みが数日以上続く、膿が出る、口が開きづらい、発熱があるといった症状が出た場合は、早めに歯科医院に相談してください。まれに「ドライソケット」と呼ばれる症状が起こることもあります。

抜歯後は、無理をせず、身体の状態に合わせて過ごすことが、安定した回復につながります。

 
 

4. 和歌山県岩出市の歯医者 はたなか歯科クリニックの歯科診療

和歌山県岩出市の歯医者はたなか歯科クリニックは、歯科医療を通じて地域の方々の健康に少しでも貢献し、和歌山県岩出市の皆さんのかかりつけの歯医者になることを目指しています。

【はたなか歯科クリニックの歯科診療】

①歯周病ケアと予防歯科

お口の2大疾患と言われているむし歯と歯周病。
はたなか歯科クリニックでは、歯周病の治療はもちろん、発症・再発を防ぐための予防・クリーニングにも注力しています。
原因となるプラークを減らすため、歯肉炎から歯周炎に悪化する前に歯医者でのプロフェッショナルケアを受けることがおすすめです。

②歯科口腔外科出身の院長による親知らずの抜歯

口腔外科とは、むし歯や歯周病、歯並びの不正など以外で起こる様々なお口回りのトラブルを改善する治療です。
大人になってから生えてきて痛みを伴う親知らずの抜歯治療や、顎関節症の診断・治療、口内炎などのレーザー治療を行うことが出来ます。

③歯医者が指導するホワイトニング

歯の着色・変色が気になる方におすすめのホワイトニング施術。
はたなか歯科クリニックでは、自宅で継続的に行う事が出来る『ホームホワイトニング』をご提案しています。施術前には当院で診察・説明を行います。
 
 

まとめ

親知らずは最大で4本ありますが、必ずしもすべてが生えてくるとは限りません。一度に抜ける本数は1~2本が基本とされており、体調や歯の状態によって調整されます。また、抜歯後は止血や食事、口腔内の清潔を保つことが大切です。長期的には歯並びや噛み合わせに変化が生じる場合もあるため、経過観察も欠かせません。親知らずの抜歯は、将来的な口腔環境を見据えて検討される処置のひとつです。

和歌山県岩出市エリアで親知らずの抜歯をご検討中の方は、はたなか歯科クリニックまでご相談ください。
 

監修
はたなか歯科クリニック 院長 畑中 昭彦

経歴
1976年11月 和歌山県和歌山市出身
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 和歌山県立医科大学附属病院 歯科口腔外科 勤務(研修医期間を含む)
2004年4月 日本赤十字社和歌山医療センター 歯科口腔外科 勤務
2006年1月 はたなか歯科クリニック 開院
2023年3月 歯学博士(岩手医科大学医療工学講座)
2024年5月 和歌山県立医科大学歯科口腔外科学講座博士研究員

所属学会・スタディーグループ
日本口腔外科学会(2001年より)
日本口腔インプラント学会(2003年より)
日本抗加齢医学会
日本臨床歯科CADCAM学会
日本歯科理工学会
日本接着歯学会
岩手医科大学医療工学講座研究生

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